タオル係の、独占欲。(短)
「先にケンカをふっかけたのは、誰ですか?」
「えっと、」
「そして後からケンカに応戦したのは、誰ですか?」
「それは……」
互いに本音を言わない私たち三人の姿を見て、緒都くんは「ふぅ」とため息をついた。
そして「反省しないならコレでもしてな、ね?」と。イケメン爽やかスマイルで、ある物を残していく。
それは――
「こ、こっくりさん……⁉」
見たことある紙に、十円玉。
しかも既に私たちの手はスタンバイさせられており、強制的にスタートしてしまったようだった。
「ちょ、手を離しちゃダメだからね⁉」
「は、離しちゃダメなんですか……⁉」
「当たり前でしょ! あんた、こっくりさん知らないの⁉」
なんて、三人で仲良く(?)言い合う私たち。
そんな私たちを楽しむように、緒都くんが自分の席からニヨニヨと私たちを見ていたのだった。