タオル係の、独占欲。(短)
「これ、そんなに怖い?」
「こ、怖いなんてもんじゃ……っ」
お面をつけた時に振り返った顔を見て、ヒュッと息が止まった私。
これ、文化祭でOKなレベルなんだろうか。完成度が高すぎて、失神する人が出るレベルなんだけど……っ。
バクバクする心臓を押さえていると、緒都くんが私の前にやって来た。
そういえば……教室に、二人きり。昨日と同じシチュエーション。
少し胸のざわつきを覚えた私。
だけど、そんな私に。緒都くんは、さっきと似た質問をした。
「これ見てビックリした?」
「そりゃ、ビックリしますよ。怖すぎです……」
「そっか。でも俺もね、ビックリした」
「……なにに、ですか?」
聞くと、緒都くんは「はぁ」とため息をついて、お面を誰かの机の上に置く。
そして長い人差し指で、ピッと私を指さした。