タオル係の、独占欲。(短)
「小竹さん。スゴイ大胆なことするんだから」
「私が……?」
「そう。あの勝気な女子にケンカ売るなんて、心臓に悪い事しないでよね。嫌な予感がして戻って来て……本当に良かった」
「!」
その顔が、本当に心配した顔をしていて。
そう言えばさっき、緒都くんは汗を流しながら、息を切らせながら帰ってきた事を思い出す。
……そうか、あれは、
私を心配して、急いで帰ってきてくれたんだ。
「~っ!」
「ん? どうしたの、顔。真っ赤」
緒都くんが、長い手を私に伸ばす。
だけど私は、タオルをギュッと握ったまま……
桜色のタオルを握ったまま、離すことが出来なかった。