タオル係の、独占欲。(短)
「……」
「……」
「……ぷっ」
「ふふ……っ」
タオルがこんなになってしまっては、タオル係の立つ瀬がないと思ったのか。
緒都くんは「やっぱりこっち」と、屋根のある場所へ移動した。
結局――
公園の中に、屋根のある休める場所を見つけ、二人で靴底の泥をはね上げながら、急いで入り込む。
「ひゃー、濡れたね」
「ほんと……ずぶ濡れですね」
お互いの髪から、ポタポタと雨粒がしたたり落ちる。
風邪を引かないかな?と心配する前に……いつもと違う緒都くんの雰囲気に、心臓がドクリと高鳴った。