タオル係の、独占欲。(短)
本来なら、この時点で顔を逸らしている。
だけど……どうしても、この腕に触って見たくて。私にはない、ゴツゴツした、硬い腕に触れて見たくて。
「手に、触れてもいいですか?」
「はぁ?」
「さ、触って、みたいんです……っ」
「……」
強がり、強情――なんて言われた私が、あまりにも素直に自分の欲を話すものだから。今度は緒都くんが困ったらしかった。
絞ったタオルをバサリと広げ「もう」と。
私の顔を覆うように、頭からタオルをかける。
「わ! ぬ、濡れていて冷たいです……っ」
「自分のせいでしょ、ちょっとは自重してよ」
「じ、自重してます……っ」
「どこが!」