タオル係の、独占欲。(短)

人の腕を見て触りたいなんて、付き合ってない人に堂々と言えることじゃないからね?と。やや説教気味に緒都くんに言われた。

そっか……。

付き合ってないと、こういう事は言っちゃダメなのか――と。遅れて理解した私は「すみません」と、緒都くんから一歩下がる。


だけど、


クンッ



「わゎ⁉」



緒都くんが私の顔に巻いてあるタオルを持っているため、自由に動くことが出来ず……。

結果、変にバウンドした私は、そのまま緒都くんの胸の中にダイブした。


ボスン



「す、」



「すみません」と謝って逃げようとした、のだけど。

見上げると、緒都くんの顔が赤く染まっているのに気づき、思わずフリーズしてしまう。

その顔の意味は……、なに?

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