タオル係の、独占欲。(短)
「……へ?」
固まる私に、緒都くんはさっきよりも更に顔を赤くした。
そして――
「ハンカチじゃ、こんな事できないでしょ?」
まるで観念したように。
真っ赤な顔に、笑みを浮かべるのだった。
「君の泣き顔を見た時から、君が気になって、そして好きになってた。タオル係なんて、体の良い理由をつけて君に近づいたんだ」
「え……」
「でも、タオル係も捨てたもんじゃないね。だって――
タオルじゃないと出来ないことがあったからさ。
ねぇ、さっきの……
分からなかったなら、もう一度試してみる?」
「な、な……っ!」
いまだ固まって動けない私を見て、緒都くんは、また意地悪く笑った。