タオル係の、独占欲。(短)
◇
そして、数週間後。
「ねぇ、お化け屋敷いって見ない? すごい盛り上がってるらしいよ」
「えー! なにそれ、行きたい! でも、怖いのかな?」
「なんでも、BGMの絶叫が超本格的だとか。あと、井戸から現れる泣くお化けも怖いんだって」
「ひえ~、ま、マジもんじゃん~!」
話をする女子二人は、怖がりながらもお化け屋敷を目指す。
「あ、でも聞いた話によると……泣くお化けの顔が、すごく綺麗なんだって」
「なにそれ? 感動を狙ってるの? それともホラーを狙ってるの? どっち⁉」
「何にしろ、今年の文化祭の目玉は、このお化け屋敷って言われてるんだって」
「なにそれ、もう総合優勝待ったなしじゃん!」
なんて。話し声が通り過ぎる、教室のカーテンの中。