タオル係の、独占欲。(短)
「ねぇ、緒都くん。苦しいのですが」
「我慢して。こっちはやっとお化けを捕まえたっていうのに……」
言いながら、ぶーと頬を膨らませるのは、噂されているお化け屋敷を作った責任者。
文化祭実行委員こと、緒都くん。
そして、そのお化け屋敷で一躍有名になっているお化けこと、私。
「朋と有里が、私がお化けになればピッタリじゃんって言ったけど……当たってましたね」
「おかげで、全く二人で文化祭を回れないけどね」
「うん……、ふふ。すみません」
確かに。付き合って間もない緒都くんと二人で文化祭を回れないのは寂しい。
だけど……クラスの皆と一つの物を作り上げてるっていう満足感が、今の私の中で大きく膨らんでいた。