君が死ねばハッピーエンド
「なぁ、今日俺のことずっと避けてるよな?」

朔に連れられて校舎裏の花壇に来た。

この時期は花壇も寂しい。
色があんまり無い。

冬に育つ鮮やかな花がこの世に全然無いわけじゃないと思うけれど、植物に詳しくない私にはよく分からない。

花の種類も、手入れの度合いも分からないし。

「なんで?そんなこと無いよ」

「あるだろ」

「だから、なんで?避けられる心当たりでもあるの?」

「どうしたんだよ…。シイナはいつもそんな強い口調で俺に話したりしないだろ?」

「強い口調で話しちゃいけないの!?私を決めつけないでよ、みんなみんな…!」

「だから!だから…ごめん…。だからな…ダメってことじゃないよ。ただ普段のシイナを思うといつもと違うからさ。そうやって強い口調で話すくらい、俺に言いたいことがあるんなら謝りたいんだ」

「避けてなんか…」

「避けられてる自覚くらいあるよ。分かるよ。気づかないわけ無いだろ」

「だったら避けられてる理由はなんで分かんないの…」

「俺は普通だと思ってやったことが怒らせたんならそれは気づけないよ、ごめん。だからちゃんと言って欲しい」

わがまま言ってるんだって分かってる。
こんなことくらいで大好きな人達に嫉妬して、こんな風に嫌な態度取ってたら、もっともっと交友関係が増えてきた時にどうしようもなくなっちゃう。

自分の幼稚な思考が恥ずかしいからこそ言えなかった。

でも態度に出してしまうのはもっと稚拙だった。
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