茨の蕾は綻び溢れる〜クールな同期はいばら姫を離さない〜
百子はしばし彼とその輝きを交互に見て、目をぱちくりさせる。あまりにも予想外のことがあって、百子の思考回り過ぎを通り越して固まってしまった。呆けたように陽翔を見つめる黒玉を見返していた彼は微苦笑を浮かべる始末である。
「百子……返事を聞かせてくれないか?」
陽翔の言葉で百子の周りの空気は瞬時に解凍され、百子は目を潤ませながら、彼の手からおずおずとそれを受け取った。
「うん……! 喜んで……! ありがとう、陽翔……!」
百子は箱を両手で愛おしそうに包んで、声を震わせながらも、精一杯の笑顔で陽翔に返事をした。その瞬間、百子は陽翔の腕の中に閉じ込められ、未だかつて無いほどの、彼の嬉しそうな笑顔と目が合う。彼の瞳が夜景の灯りよりも、それどころか夜空の星よりも輝いて、潤んだ目をした百子自身を写している。
それに魅入られているうちに、唇に温かく湿ったものが重なった。体の中心がぽっと温かくなった彼女は、このままで終わらせたくなくて、百子は右手に箱を持ちながら陽翔の背中に手を回す。そして彼の唇を舌で軽くノックし、唇の隙間からするりと舌を入れて陽翔の舌と、先程飲んでいたシードルの、甘く芳醇な香りと甘酸っぱい味を追いかける。陽翔とのキスは甘い気持ちになるが、今日は本当の意味で甘く、百子は夢中で彼の舌を、上顎を丹念に舐った。陽翔も負けじと舌を絡ませに来るため、百子は本当の意味で酔いそうになってしまう。
「誓いの口付けにしては、随分と長いし激しいな」
「あら、陽翔だって熱心だったじゃないの。私、陽翔のキスで酔いそう」
陽翔のにやりとしたその顔を見ても、百子はどこ吹く風だった。恥ずかしがる彼女を見たかった陽翔は少し落胆したが、積極的な彼女を見るのは、その落胆を相殺して余りあるほどに気分が高揚するのも事実である。陽翔は再び百子を抱きすくめ、そのままベットに彼女を押し倒す。酒を飲んでも上気しない百子が、陽翔のキスだけで、顔どころか首まで真っ赤になっている事実に、陽翔は全身が沸き立つほど歓喜に震えていた。陽翔は彼女の右手から零れ落ちた箱をベットサイドに置いてから、彼女の耳元で低く囁く。
「そうか……じゃあもっと酔わせたくなるな。俺がもっと酔わせてやるよ」
ぴくりと体を跳ねさせた百子は、そのままねっとりと耳朶に舌を這わされ、高く声を上げた。
「百子……返事を聞かせてくれないか?」
陽翔の言葉で百子の周りの空気は瞬時に解凍され、百子は目を潤ませながら、彼の手からおずおずとそれを受け取った。
「うん……! 喜んで……! ありがとう、陽翔……!」
百子は箱を両手で愛おしそうに包んで、声を震わせながらも、精一杯の笑顔で陽翔に返事をした。その瞬間、百子は陽翔の腕の中に閉じ込められ、未だかつて無いほどの、彼の嬉しそうな笑顔と目が合う。彼の瞳が夜景の灯りよりも、それどころか夜空の星よりも輝いて、潤んだ目をした百子自身を写している。
それに魅入られているうちに、唇に温かく湿ったものが重なった。体の中心がぽっと温かくなった彼女は、このままで終わらせたくなくて、百子は右手に箱を持ちながら陽翔の背中に手を回す。そして彼の唇を舌で軽くノックし、唇の隙間からするりと舌を入れて陽翔の舌と、先程飲んでいたシードルの、甘く芳醇な香りと甘酸っぱい味を追いかける。陽翔とのキスは甘い気持ちになるが、今日は本当の意味で甘く、百子は夢中で彼の舌を、上顎を丹念に舐った。陽翔も負けじと舌を絡ませに来るため、百子は本当の意味で酔いそうになってしまう。
「誓いの口付けにしては、随分と長いし激しいな」
「あら、陽翔だって熱心だったじゃないの。私、陽翔のキスで酔いそう」
陽翔のにやりとしたその顔を見ても、百子はどこ吹く風だった。恥ずかしがる彼女を見たかった陽翔は少し落胆したが、積極的な彼女を見るのは、その落胆を相殺して余りあるほどに気分が高揚するのも事実である。陽翔は再び百子を抱きすくめ、そのままベットに彼女を押し倒す。酒を飲んでも上気しない百子が、陽翔のキスだけで、顔どころか首まで真っ赤になっている事実に、陽翔は全身が沸き立つほど歓喜に震えていた。陽翔は彼女の右手から零れ落ちた箱をベットサイドに置いてから、彼女の耳元で低く囁く。
「そうか……じゃあもっと酔わせたくなるな。俺がもっと酔わせてやるよ」
ぴくりと体を跳ねさせた百子は、そのままねっとりと耳朶に舌を這わされ、高く声を上げた。