契約婚初夜、冷徹警視正の激愛が溢れて抗えない
 声もヤバい。脳まで蕩けそう。こんな近くで話しかけられたら失神しちゃうかも。
「……さん、莉乃さん?」
「はっ、あっ……すみません。あまりにカッコいい方なのでビックリしてしまって。華子さんが自慢する気持ち、よくわかります」
「そんなにカッコいいですか?」
 フッと笑いながら確認する彼を見て、また胸がドキッとした。
 わ、笑った。
 華子さんは誰に対しても冷たくて容赦ないと言ってたけど、笑顔も素敵。
 冷笑に近い笑いだったけど、そこがまたいい。
「一生眺めていたいくらいです……って、あっ……ごめんなさい」
 わー、本人相手になにを言っているの?
 少しは自制しなさい……と自分を叱咤していたら、彼が気を悪くした様子もなくメニューを手に取った。
「気にしないでください。それで、なにも頼まれていないですよね? なにがいいですか?」
 今はじっくりメニューなんか見る余裕がなくて、とりあえず最初に目に入った飲み物を頼む。
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