契約婚初夜、冷徹警視正の激愛が溢れて抗えない
「あっ、ではブレンドコーヒーを」
「ブレンドですね。すみません。ブレンドふたつ、お願いします」
 店員さんを呼んで注文する柊吾さんをジーッと見つめた。
 どうしよう。彼に聞きたいことがありすぎてわくわくしている。お孫さんに会わせてくれた華子さんに感謝だ。
 いつも見合いではガチガチに緊張してなにも話せない。話せたとしても推し活の話を一気に捲し立てるだけ。会話にならず、お互い気まずくなって見合いは終了というパターンだ。
「あの……休日でも警察手帳って持ち歩くんですか?」
 我慢できなくて、彼に早速質問する。
「ええ。義務なんですよ」
 淡々と答える姿がまた麗しい。
 彼の同僚になりたいな。彼のデスクを掃除する人でもいい。
 一日に一回、その秀麗な顔を見られるだけで、私はハッピーだ。
「警視庁ではどんなお仕事をされているんですか?」
 ハイテンションで尋ねる私とは対照的に、彼はクールに返す。
「テロ組織の対策本部の本部長をしています」
< 14 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop