愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
「うちの管轄にはハイパーレスキューがまだ存在しない。今後起こりうる大きな災害に備え、新たに新設されることになったんだ。実稼働は来年の四月から。それまでは発隊準備に携わる。八尾さんが部隊長に任命されていて、俺はその下で小隊長を務めることになるだろう」
新たに創設されるハイパーレスキューの初期メンバーに抜擢――それってすごく光栄なのでは?
以前の彼なら喜んで従事しただろう。しかし表情が曇って見えるのは、私を気遣っているに違いない。
「基本的には、これまでと変わらない。大災害なんて、そうそう起こるものじゃないからな。だが、いざ災害が起きれば、より危険な現場に出向くことになるだろう。海外への派遣もあるかもしれない」
私はきゅっと胸の前で手を握る。
命のやり取りの最前線へ。助からなかったはずの命が助けられるかもしれない。と同時に、彼の身の危険も増す。
「こんなことを言うのは、俺の勝手でしかないが――」
北斗さんが私を抱きしめ、祈るように目を閉じる。
「真誉。俺についてきてくれるか」
ああ、と私は息をつく。彼の懸念はこれだったのか。
新たに創設されるハイパーレスキューの初期メンバーに抜擢――それってすごく光栄なのでは?
以前の彼なら喜んで従事しただろう。しかし表情が曇って見えるのは、私を気遣っているに違いない。
「基本的には、これまでと変わらない。大災害なんて、そうそう起こるものじゃないからな。だが、いざ災害が起きれば、より危険な現場に出向くことになるだろう。海外への派遣もあるかもしれない」
私はきゅっと胸の前で手を握る。
命のやり取りの最前線へ。助からなかったはずの命が助けられるかもしれない。と同時に、彼の身の危険も増す。
「こんなことを言うのは、俺の勝手でしかないが――」
北斗さんが私を抱きしめ、祈るように目を閉じる。
「真誉。俺についてきてくれるか」
ああ、と私は息をつく。彼の懸念はこれだったのか。