愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
実際、俺も不安定になっていた。俺たちは本当に正しかったのか。

一緒にレスキュー隊を目指そうと頑張ってきたけれど、それ自体が間違いじゃなかったのか。

妹のためにも、もっと危険のない堅実な職業に就けと、そうアドバイスすることもできたんじゃないか。

「……ごめん」

思わず謝罪の言葉が漏れた。真誉は困った顔をして「……謝らないでください」と目を逸らす。

「北斗さん。夕食って食べましたか?」

「え? いや、まだだが」

「よかったら食べていってくれませんか? 最近、誰かにご飯を作ってあげてないから、腕がなまっちゃって」

彼女の言葉に甘え、夕食をご馳走になることにした。

メニューは典型的な和食。炊き込みご飯にぶり大根、野菜の入った味噌汁、根菜と豚肉のきんぴら。

一時間ほど黙々と調理したあと「ふう」と息をついた真誉は、どこかすっきりとした顔をしていた。料理がいい気分転換になったのだろう。

「すごくおいしいよ。やっぱり真誉ちゃんはすごいな」

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