愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
俺にはなにができる? なにをすれば彼女は生きる希望を取り戻してくれる?

「真誉ちゃん」

どんなに考えてもひとつしか思いつかず、全皿綺麗に平らげたあとで苦肉の策を切り出した。

「料理、俺のために作ってくれないか?」

「え?」

「一緒に暮らそう」

彼女は予想もしていなかったのか、唖然とした顔で固まった。

いくら兄の親友とはいえ、他人が、それも男が一緒に暮らそうと言ってきたのだ、警戒しないわけがない。

絶対嫌だと拒まれなかっただけマシかもしれない。

「遊真に、妹を頼むって言われたんだ。料理を振る舞う相手が必要なら、その役目、俺にやらせてくれ。俺が遊真の代わりになるよ」

彼女はぱちぱちと目を瞬かせて困惑している。

まさか下心があると疑われている? 慌てて弁解した。

「言っておくが、変な意味じゃないぞ。真誉ちゃんは俺にとっても妹だから。いつまで経ったって俺の中では子どもみたいなものだし、女性として意識なんて全然してないから――」

「それはわかってます。っていうか、そこまで言われると、ちょっと傷つきます」

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