敏腕社長は雇われ妻を愛しすぎている~契約結婚なのに心ごと奪われました~
私が触れることに対して隼人さんは顔を上げず、なにも言わない。
嫌なら、きっと抵抗しているよね?
「隼人さん。そんなに自分を責めないでくださいね。大丈夫です。隼人さんはご自身が思っている以上に、たくさんの人に愛されて大事にされていますよ」
頭を撫でながら、正直な思いを伝える。きっと私が想像する以上のものを彼は背負い続けているのだろう。自分を厳しく律して、後回しにして……。
そのとき隼人さんがゆっくりと顔を上げ、逆に私は硬直する。瞬きひとつできず、至近距離でこちらを覗き込む隼人さんと目が合う。
怖いくらい真剣な眼差しに目眩を起こしそうだ。そのまま頬に手を添えられ唇を重ねられる。あまりにも無駄のない動きに対し、私は微動だにできなかった。
すぐに唇は離れ、されたことを理解するのに思考が追いつかない。
再び顔を近づけられ、ハッと我に返った私は慌てて顔を背けた。
「こ、こういう甘え方なら私ではなく、ちゃんと好きな人とした方がいいと思います」
早口で捲し立て、隼人さんから離れようとしたが、回されている腕の力は強くびくともしない。
さらに角度的に彼の方に晒している耳に唇を寄せられ、吐息混じりに囁かれる。
「未希がいい」
甘く低い声に、勝手に体が震えた。抵抗しようとする私にかまわず、隼人さんが耳元で続ける。
「他はいらない。俺の妻は未希なんだ」
「んっ」
言い終わるや否や耳たぶに口づけられ、小さく声が漏れた。
これ以上はだめだ。自分の中で堪えている想いがあふれそうで怖い。
嫌なら、きっと抵抗しているよね?
「隼人さん。そんなに自分を責めないでくださいね。大丈夫です。隼人さんはご自身が思っている以上に、たくさんの人に愛されて大事にされていますよ」
頭を撫でながら、正直な思いを伝える。きっと私が想像する以上のものを彼は背負い続けているのだろう。自分を厳しく律して、後回しにして……。
そのとき隼人さんがゆっくりと顔を上げ、逆に私は硬直する。瞬きひとつできず、至近距離でこちらを覗き込む隼人さんと目が合う。
怖いくらい真剣な眼差しに目眩を起こしそうだ。そのまま頬に手を添えられ唇を重ねられる。あまりにも無駄のない動きに対し、私は微動だにできなかった。
すぐに唇は離れ、されたことを理解するのに思考が追いつかない。
再び顔を近づけられ、ハッと我に返った私は慌てて顔を背けた。
「こ、こういう甘え方なら私ではなく、ちゃんと好きな人とした方がいいと思います」
早口で捲し立て、隼人さんから離れようとしたが、回されている腕の力は強くびくともしない。
さらに角度的に彼の方に晒している耳に唇を寄せられ、吐息混じりに囁かれる。
「未希がいい」
甘く低い声に、勝手に体が震えた。抵抗しようとする私にかまわず、隼人さんが耳元で続ける。
「他はいらない。俺の妻は未希なんだ」
「んっ」
言い終わるや否や耳たぶに口づけられ、小さく声が漏れた。
これ以上はだめだ。自分の中で堪えている想いがあふれそうで怖い。