敏腕社長は雇われ妻を愛しすぎている~契約結婚なのに心ごと奪われました~
「だいたい、進藤さんは直子さんとの結婚がなくなってすぐに未希と結婚したみたいだけれど、タイミング的にはできすぎよね? シャッツィの社長がわざわざあなたを選ぶ理由はさっぱりだし、あなたに結婚が向いているとも思わない。なにか事情があるんでしょ? 愛だけではないなにかが」
違う、と否定したいが母の述べている内容は事実だ。押し黙る私に母はにこりと微笑む。
「勘違いしないでね。お母さんは未希のことを責めているわけじゃないの。むしろ立派だと思うわ。 感情だけで結婚してもうまくいかない、自分のメリットを冷静に考えないと。しかも相手は分不相応にも社長なんて……偉いじゃない」
「違う! 私はそんなつもりで……」
母の言い方は、まるで私が自分の利益だけを考え、打算的に結婚したみたいだ。けれど、客観的に見たら私はお金をもらって隼人さんとの結婚生活を送っている。お金のためではないとはいえ、けっして純粋な夫婦と胸を張っては言えない。
「でもね、未希には進藤さんは荷が重いと思うの。まるで違う世界の人だもの。進藤さんだって、どうせ結婚するなら未希よりも直子さんの方がよかったと、あなたと結婚して改めてそう思っているんじゃない?」
母の話に気持ちが引きずられる。隼人さんが水戸さんとの関係を解消した本当の理由がわからない。徳永さんに遠慮して身を引いたのだとしたら? 私は水戸さんの代わりなのだとしたら……。
違う、と否定したいが母の述べている内容は事実だ。押し黙る私に母はにこりと微笑む。
「勘違いしないでね。お母さんは未希のことを責めているわけじゃないの。むしろ立派だと思うわ。 感情だけで結婚してもうまくいかない、自分のメリットを冷静に考えないと。しかも相手は分不相応にも社長なんて……偉いじゃない」
「違う! 私はそんなつもりで……」
母の言い方は、まるで私が自分の利益だけを考え、打算的に結婚したみたいだ。けれど、客観的に見たら私はお金をもらって隼人さんとの結婚生活を送っている。お金のためではないとはいえ、けっして純粋な夫婦と胸を張っては言えない。
「でもね、未希には進藤さんは荷が重いと思うの。まるで違う世界の人だもの。進藤さんだって、どうせ結婚するなら未希よりも直子さんの方がよかったと、あなたと結婚して改めてそう思っているんじゃない?」
母の話に気持ちが引きずられる。隼人さんが水戸さんとの関係を解消した本当の理由がわからない。徳永さんに遠慮して身を引いたのだとしたら? 私は水戸さんの代わりなのだとしたら……。