元カレと再会ワンナイトで愛を孕んだので内緒の出産をしましたが入れ替わったらバレました
 そうは言われても、やっぱりなるべく誰にも迷惑をかけないように生きたいという思いは変わらない。
 それがたとえ家族であっても。

 ただ、あまりにも聞き分けのいいひなの態度を見ていると、少し心が痛むのだ。

「……明日、6時には出るつもりだけど、今日は泊まっていくよ」
「ほんとー⁉ やったー!」
「大輝……ありがとうね」

 大輝にはいつも感謝している。
 彼女がいるにもかかわらず、従姉とその娘の面倒をみるために駆けつけてくれるのだから。

 ひなにとって、大輝は父親代わりだと思われていることにも気づいているのだろう。

『男女逆転』……。
 どうしてそんな現象が起こるようになったのか。

 それに、おそらくひなの存在を知られたことも、いろいろと考えなければいけないことが山積みだった。

 でも今日はもういっぱいいっぱいだった。

 大輝の厚意に甘えてひなを寝かしつけてもらい、私もお風呂に入ることにした。
 
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