妹の方が聖女に相応しいと国を追い出されましたが、隣国の王太子に見初められました。今更戻って来て欲しいなどと言われても困ります。
「今回の件、よくぞ解決してくれた。アグナヴァン殿下、フェルーナ、そしてパストマン教授。この国を代表して、例を言おう」
私とアグナヴァン様と先生は、国王様の前に立っていた。
ドルマニア王国には、既にエルネリスのことは伝えてある。その件も踏まえて、国王様はお礼を言っているのだ。
あの部屋での騒ぎは、近くにいた兵士達も見ていたらしく簡単に信じられた。それによって、ホーネリアも現在は解放されている。
「フェルーナよ。お主に頼みたいことがある」
「……はい、なんでしょうか?」
「現在、このドルマニア王国の聖女は空席だ。そこで、お主に再びこの国の聖女に就任してもらいたい」
国王様は、私に対してそのように言ってきた。
その質問は、ある程度予想していたことである。この国で聖女をこなせるのは私以外にいなかった。ホーネリアが聖女になれたのも私から魔力を奪ったからなので、他に聖女に相応しい人間はいない。
「……残念ながら、お断りさせていただきます」
「む……」
しかし、私は国王様の提案を断った。
その理由は、単純明快である。彼らがした仕打ちを私は完全に許した訳ではない。
もちろん、謝られたというのは事実ではある。だが、私はそれでも寛大になることはできなかった。
こちらは危うく命を落とす所だったのだ。それ程のことをした者達の元で働きたいとは思えない。
私とアグナヴァン様と先生は、国王様の前に立っていた。
ドルマニア王国には、既にエルネリスのことは伝えてある。その件も踏まえて、国王様はお礼を言っているのだ。
あの部屋での騒ぎは、近くにいた兵士達も見ていたらしく簡単に信じられた。それによって、ホーネリアも現在は解放されている。
「フェルーナよ。お主に頼みたいことがある」
「……はい、なんでしょうか?」
「現在、このドルマニア王国の聖女は空席だ。そこで、お主に再びこの国の聖女に就任してもらいたい」
国王様は、私に対してそのように言ってきた。
その質問は、ある程度予想していたことである。この国で聖女をこなせるのは私以外にいなかった。ホーネリアが聖女になれたのも私から魔力を奪ったからなので、他に聖女に相応しい人間はいない。
「……残念ながら、お断りさせていただきます」
「む……」
しかし、私は国王様の提案を断った。
その理由は、単純明快である。彼らがした仕打ちを私は完全に許した訳ではない。
もちろん、謝られたというのは事実ではある。だが、私はそれでも寛大になることはできなかった。
こちらは危うく命を落とす所だったのだ。それ程のことをした者達の元で働きたいとは思えない。