妹の方が聖女に相応しいと国を追い出されましたが、隣国の王太子に見初められました。今更戻って来て欲しいなどと言われても困ります。
 牢屋に入れられてから数日後、私は国王様の前に立っていた。
 これから私は、裁判にかけられる。といっても、それは名ばかりの裁判だ。

「さて、聖女フェルーナよ。お主が、妹のホーネリアから魔力を奪い、その魔力を使って聖女の地位に就いた。それは、間違いないか?」
「いいえ、私はそのようなことをしていません」

 国王様の言葉に対して、私は強く否定した。
 もちろん、こんなことを言っても無駄であることはわかっている。私には既に判決が下されているようなものだ。
 だが、決して認めてはならないと思っている。ここで認めてしまえば、完全に敗北することになるからだ。

「だが、お主は実際に魔力を失っており、ホーネリアはかつてのお主と同じ程の魔力を持っている。さらに言えば、お主の部屋からはその方法を示した魔導書が見つかっておる。それらの事柄は、お主が全ての元凶であることを示しているのではないか?」
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