妹の方が聖女に相応しいと国を追い出されましたが、隣国の王太子に見初められました。今更戻って来て欲しいなどと言われても困ります。
「エルムルナ様、どうかされたのですか?」
「私としたことが、重要なことを見落としていました。フェルーナさん、確かドルマニア王国は大樹に魔力を注ぐことによって、大地を繁栄させていたはずですね?」
「ええ、そうですよ」
「そして、今はあなたの妹のホーネリアが聖女になっている。つまり、大樹に魔力を注ぐ役目は、彼女が担っているということになるはずです」
「そうなりますね……」
「彼女の魔力は、闇に染まっているはずです。その魔力が大樹を伝って、国中に広がるということは……」
エルムルナ様の言葉に、私はかなり驚いていた。
闇の魔力は、明らかにいいものではない。それが国中に広がる。その結果、いいことは絶対に起こらないだろう。
ということは、ドルマニア王国は既に窮地に立たされているということになる。ホーネリアが大樹に魔力を注ぐだけで、大変なことになる可能性があるのだ。
「エルムルナ様、闇の魔法が広がれば、大地は枯れ果てるのでしょうか?」
「……私にも、正確なことはわかりません。ですが、その可能性は高いでしょう。先程言った通り、闇の魔力は人間の肉体と精神を破壊します。しかし、それは人間以外でも同じです。大地にそれが伝われば、植物や生物に悪影響は出るでしょう。いえ、もしかしたら、人間にも影響は出るかもしれません。人間も大地の上で暮らしているのですから」
「私としたことが、重要なことを見落としていました。フェルーナさん、確かドルマニア王国は大樹に魔力を注ぐことによって、大地を繁栄させていたはずですね?」
「ええ、そうですよ」
「そして、今はあなたの妹のホーネリアが聖女になっている。つまり、大樹に魔力を注ぐ役目は、彼女が担っているということになるはずです」
「そうなりますね……」
「彼女の魔力は、闇に染まっているはずです。その魔力が大樹を伝って、国中に広がるということは……」
エルムルナ様の言葉に、私はかなり驚いていた。
闇の魔力は、明らかにいいものではない。それが国中に広がる。その結果、いいことは絶対に起こらないだろう。
ということは、ドルマニア王国は既に窮地に立たされているということになる。ホーネリアが大樹に魔力を注ぐだけで、大変なことになる可能性があるのだ。
「エルムルナ様、闇の魔法が広がれば、大地は枯れ果てるのでしょうか?」
「……私にも、正確なことはわかりません。ですが、その可能性は高いでしょう。先程言った通り、闇の魔力は人間の肉体と精神を破壊します。しかし、それは人間以外でも同じです。大地にそれが伝われば、植物や生物に悪影響は出るでしょう。いえ、もしかしたら、人間にも影響は出るかもしれません。人間も大地の上で暮らしているのですから」