妹の方が聖女に相応しいと国を追い出されましたが、隣国の王太子に見初められました。今更戻って来て欲しいなどと言われても困ります。
私とアグナヴァン様は、本を探していた。
ホーネリアから話を聞いた私達は、人から魔力を奪い取る方法が記された本に、何か原因があると考えた。そのため、件の本を調べようと思ったのだ。
「……確かに、ここに置いてあったはずなのですが」
しかし、王城の兵士は私達にそのように述べてきた。
本は、証拠品として保管されていたらしいのだが、それが見当たらないそうなのだ。
証拠品が残っていない。それは、普通に一大事である。
「誰かが盗みに入ったのではありませんか?」
「そんなまさか……」
兵士は、周囲のものを見渡した。恐らく、他に何かなくなっていないか調べているのだろう。
「他に盗まれたものはないですね……いや、そもそも、ここに盗みに入るなんて、あり得ません。王城に侵入者を許すなんて」
「まあ、確かにそれはそうですよね……」
普通に考えれば、本は誰かが持って行ったと考えるべきだ。
だが、私はとある一つの考えに辿り着いていた。それは、私の部屋に本があったという過去の事実に関することだ。
「アグナヴァン様、もしかしたらあの本は動くのかもしれません」
「何?」
「ずっと変だと思っていたんです。私の部屋にあの本が、どうしてあったのか……ホーネリアは、この王城にあの日初めて来ました。その日に、私の部屋に入る隙はなかったはずです。それなら、本が自ら動いたという考えもできるのではないでしょうか?」
「それは……」
ホーネリアから話を聞いた私達は、人から魔力を奪い取る方法が記された本に、何か原因があると考えた。そのため、件の本を調べようと思ったのだ。
「……確かに、ここに置いてあったはずなのですが」
しかし、王城の兵士は私達にそのように述べてきた。
本は、証拠品として保管されていたらしいのだが、それが見当たらないそうなのだ。
証拠品が残っていない。それは、普通に一大事である。
「誰かが盗みに入ったのではありませんか?」
「そんなまさか……」
兵士は、周囲のものを見渡した。恐らく、他に何かなくなっていないか調べているのだろう。
「他に盗まれたものはないですね……いや、そもそも、ここに盗みに入るなんて、あり得ません。王城に侵入者を許すなんて」
「まあ、確かにそれはそうですよね……」
普通に考えれば、本は誰かが持って行ったと考えるべきだ。
だが、私はとある一つの考えに辿り着いていた。それは、私の部屋に本があったという過去の事実に関することだ。
「アグナヴァン様、もしかしたらあの本は動くのかもしれません」
「何?」
「ずっと変だと思っていたんです。私の部屋にあの本が、どうしてあったのか……ホーネリアは、この王城にあの日初めて来ました。その日に、私の部屋に入る隙はなかったはずです。それなら、本が自ら動いたという考えもできるのではないでしょうか?」
「それは……」