神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
翌日。




俺とシルナは、イレース達に留守を任せ。

急遽、フユリ様の宮殿に足を運んだ。

急な来訪ではあったが、フユリ様はただちにスケジュールを調整して、シルナに会う時間を作ってくれた。

顔パスみたいなものだな。

職権乱用みたいで気は進まないが、事は急を争う。

『HOME』から次の刺客がやって来る前に、何らかの対策を立てなくてはならなかった。





「シルナ・エインリー学院長。それに、羽久・グラスフィア先生も。お久し振りですね」

「フユリ様…。…ご無沙汰しております」

多忙を極めるフユリ様は、それでも俺達を前にして、微笑みを見せて挨拶してくれた。

これから俺達がアーリヤット皇国の話をしたら、フユリ様のこの笑顔は、あっという間に曇ることだろう。

そう思うといたたまれない。

が、ここまで来て話さない訳にもいかない。

覚悟を決める他ないだろう。

「今日はどうされましたか?何か…」

「…はい。実は…フユリ様のお耳に入れたいことがあります」

「…聞きましょう」

シルナは、アーリヤット皇国から来たネクロマンサー…ルディシアのことを。

順を追って、フユリ様に説明した。

案の定、フユリ様の顔から微笑みが消えた。
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