冷血警視正は孤独な令嬢を溺愛で娶り満たす
 左京の瞳が鋭く光る。獲物を見つけた獣みたいに。

 彼はもう一度唇を重ねた。さっきよりずっと激しい貪るようなキス。だけど、蛍の背中を撫でる手は優しくて決して乱暴ではない。注がれる情熱に溺れてみたい、そう思ってしまった。

(怖くないといえば嘘になる。でも、知りたい)

 未知への恐怖よりも、彼を知りたいという思いが勝った。彼が見せるどんな顔も、左京のすべてを受け止めてみたい。

「見せてください、狂暴な左京さん」

 かすかに身震いをして、左京はニヤリと笑む。

「もうノーは聞けないから、覚悟を決めてくれよ」

 それから彼は蛍を横抱きに持ちあげて、寝室へと移動した。ふかふかのベッドに蛍の身体が沈む。シーツから彼の香りがして、身体の奥が甘く疼いた。

 左京は膝をついて蛍に覆いかぶさる。

「うん。ベッドのほうが存分に君を堪能できていいな」

 満足そうにつぶやくと、蛍の頬にキスを落とす。首筋、鎖骨と順に唇を這わせていく。

「さっきのクリームは全身に塗っているのか?」
「え?」

 左京はグイと蛍の脚を持ちあげた。パジャマ代わりにしているロング丈のシャツワンピースがめくれて白いふくらはぎがあらわになる。
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