冷血警視正は孤独な令嬢を溺愛で娶り満たす
「蛍の身体はどこもかしも甘い匂いがして、おいしそうだ。ほら、ここも」

 足の甲に唇が押しつけられる。そのまま彼のキスは内側をたどってのぼってくる。脚を開かされる羞恥と内ももを吸われる刺激に蛍は早くも限界を迎えていた。

「や、あっ。待ってください」
「嫌か?」
「そうじゃなくて、恥ずかしい……」

 これ以上脚をあげられたら、きっと下着が見えてしまう。そんなことを気にするシチュエーションでないのはわかっているけれど、初めての蛍にとってはなにもかもが恥ずかしくてたまらない。

 左京はふっと柔らかくほほ笑む。けれど表情とは裏腹に、続く言葉は意地悪だ。

「この状況でその台詞は煽っているとしか受け止められないな」

 脚への攻撃は止み、蛍の顔の両横に彼は手をついた。

 美しい顔が迫ってきて、パクリと食べてしまうみたいに唇を奪われた。

「んんっ」
「心配ない。すぐに羞恥も理性も飛ぶくらい酔わせてやるから」

 息もつけない激しいキスの合間に蛍は必死で彼を呼ぶ。

「左京さんっ」
「だから、俺だけ感じてろ」
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