フラれたはずなのに、なぜか迫ってくる

昼休み。


いつもの弁当をお母さんに断りを入れて、


体重減量のスタイル抜群にさせるため、


校内にあるコンビニ並みに品揃えがある購買店にやってきた。


お目当ての鶏肉のささみサラダを買おうとした時、


会計待ちの柊先輩に声をかけられた。


「あ、久しぶり〜!」


「!柊先輩!お久しぶりです!」


「文化祭以来だよね、関わるの。


その後すぐテストがあったから、中々関われなかったし」


フレンドリーに明るく話しかけてくれた先輩をそっちのけにしてる自分を悪く


思いつつも、考えているのは昨日知ってしまった自分と怜実たちの弁当の量。


お母さんの弁当は有難いって思ってるけど、毎日量が多い。


今まで気にしてなかったけど、怜実や紗奈ちゃん、


男子な上に運動部である龍輝でさえ、


私の弁当よりも量が少ないことを知ってしまった。


私って……大食い?


ガーンッとショックを受けながら、何となく柊先輩の話を聞いていると。


「てか珍しいね?小桜さんが購買来てるの」


そんなことが耳に入ってきた。


「あ、え、まぁ、はい。


実は今減量中で、いつもお母さんの作る弁当の量多いから、購買にしようかなと思って」


「ふぅん…小桜さん、そんなことしなくても可愛いのに」


「あ、え、ありがとうございます」


柊先輩、気、遣って言ってるのかもな。


私、自分がよく食べること、自分から言っちゃったし。


「…櫂がまた何か心もない余計なこと言ってたりしてた?」


「え…?どうしてそう思うんですか?」


「櫂だからな。本当は先に好きになったくせに断った奴だぞ。


あいつは何かするって思ってるからさ。1回懲らしめとこーか?」


「あ、え、そんな!確かに、こうなったのは先輩に原因あると思いますけど」
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