フラれたはずなのに、なぜか迫ってくる
「やっぱりか。1回あいつに説教して、1発殴った方がいいな」


「わぁああ!最後まで聞いてください!」


柊先輩、櫂先輩に対して扱いが容赦ない…!


見た目の印象と違いすぎる…!


怜実と同じくらい怖い!


「た、確かに、先輩が原因ではあるんですけど!


今こうやって頑張ってる自分が好きだから、私全然平気です!」


「……ほんと?」


「本当です!」


精一杯の気持ちを日暮先輩に伝えると、


先輩は目を見開いてびっくりしたかと思ったら、あごを指2本で掴むように考え込んでる素振りを見せた。


先輩?と聞くと、良いことを思いついたのか、私にとある提案をしてきた。


「あ、じゃあさ、食事の量減らすんじゃなくて、


俺の姉ちゃんにトレーニング教えてもらったら?


うちの姉ちゃん、元運動部だし、トレーニングはいつもやってるから、頼りになると思うよ?」


「え?柊先輩のお姉さん…?」


「うん。うちの姉ちゃん、もう受験期終わってるようなもんだから、


暇してるだろうし。小桜さんさえ良ければなんだけど、


うちの姉ちゃんとトレーニングすんのどう?」


「え、本当にいいんですか?」


「もちろん。うちの姉ちゃん、多分めっちゃ喜ぶ」


「えっと、じゃあ、お姉さんによろしくお願いします」


「りょーかいっ!」


ニカッと笑って、右手の親指と人差し指で丸を作り、OKサインをした先輩。


そんな先輩に「ありがとうございます!」とお礼を言った。


───それから2週間半、怜実や紗奈ちゃんとはメイク練習を、


柊先輩のお姉さんとはトレーニングを、


柊先輩には食事摂取量に適した痩せやすい料理を、


教えてもらいながら一緒に過ごした。
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