フラれたはずなのに、なぜか迫ってくる
そして、クリスマス当日の今日。
「ふふん♪」
「彩、今日一段と元気ね」
「だって、クリスマスだもん。先輩、デートOKしてくれてね!」
「うん、それ何回も聞いた。楽しんで来てね」
「うん!ありがとう、怜実」
1週間前くらいから分かってはいたけど、昨日体重測ったら、
元々の体重から2kg減ってた。
程よい食事量・運動量・睡眠時間を徹底したおかげだ。
柊先輩やお姉さん、怜実、紗奈ちゃんには、
ここ2週間半、本当にお世話になったな…。
後でお礼の連絡とお菓子でも持って行こうかな…?
いや、それはさすがに大袈裟かも…?
デート後に龍輝に電話で相談してみよう。
運動バカだけど、礼儀とかはきちっとしてる奴だから、
こういう時は頼りになるんだよね。
放課後の今。
家庭科部のクリスマスクッキーの学内販売が昨日終わったから、今日の部活はお休み。
早く先輩のいる教室に行って、夜まで先輩とクリスマスしよう!
2年A組にいる先輩の教室に顔を出し、先輩の名前を呼ぶ。
「失礼します。1年A組の小桜彩なんですが、
櫂先輩、いらっしゃいますか?」
おそるおそる声をかけると、ワッと騒ぎ出した2年生のクラス。
学校1モテてる完璧な先輩の彼女で、このクラスの元常連。
その上、10月に行われた文化祭をきっかけに公認となれば、
この騒めきは、どこもおかしくない。
ここ最近…というか、先輩と付き合ってからは、
先輩の方が早く授業が終わることが多かったからか、
ずっと迎えに来て貰っていた。
そのせい、と言っていいのか分からないけど、
それで先輩がいるクラスに来るのは久しぶりすぎで、
ちょっと緊張してるから、ガッチガチの敬語。
そんな冷や汗を流す私を救うかのように教室から出てきたのは、
まさかの柊先輩。
「あ、小桜さん!先週の休みぶりだね」
「柊先輩!先週まで本当にお世話になりました!」
「良いって。見てて心配だった俺のエゴだし」
「あはは…その節は本当にすみません」