フラれたはずなのに、なぜか迫ってくる

そして、クリスマス当日の今日。


「ふふん♪」


「彩、今日一段と元気ね」


「だって、クリスマスだもん。先輩、デートOKしてくれてね!」


「うん、それ何回も聞いた。楽しんで来てね」


「うん!ありがとう、怜実」


1週間前くらいから分かってはいたけど、昨日体重測ったら、


元々の体重から2kg減ってた。


程よい食事量・運動量・睡眠時間を徹底したおかげだ。


柊先輩やお姉さん、怜実、紗奈ちゃんには、


ここ2週間半、本当にお世話になったな…。


後でお礼の連絡とお菓子でも持って行こうかな…?


いや、それはさすがに大袈裟かも…?


デート後に龍輝に電話で相談してみよう。


運動バカだけど、礼儀とかはきちっとしてる奴だから、


こういう時は頼りになるんだよね。


放課後の今。


家庭科部のクリスマスクッキーの学内販売が昨日終わったから、今日の部活はお休み。


早く先輩のいる教室に行って、夜まで先輩とクリスマスしよう!


2年A組にいる先輩の教室に顔を出し、先輩の名前を呼ぶ。


「失礼します。1年A組の小桜彩なんですが、


櫂先輩、いらっしゃいますか?」


おそるおそる声をかけると、ワッと騒ぎ出した2年生のクラス。


学校1モテてる完璧な先輩の彼女で、このクラスの元常連。


その上、10月に行われた文化祭をきっかけに公認となれば、


この騒めきは、どこもおかしくない。


ここ最近…というか、先輩と付き合ってからは、


先輩の方が早く授業が終わることが多かったからか、


ずっと迎えに来て貰っていた。


そのせい、と言っていいのか分からないけど、


それで先輩がいるクラスに来るのは久しぶりすぎで、


ちょっと緊張してるから、ガッチガチの敬語。


そんな冷や汗を流す私を救うかのように教室から出てきたのは、


まさかの柊先輩。


「あ、小桜さん!先週の休みぶりだね」


「柊先輩!先週まで本当にお世話になりました!」


「良いって。見てて心配だった俺のエゴだし」


「あはは…その節は本当にすみません」
< 62 / 68 >

この作品をシェア

pagetop