月明かりタンゴ〜罪の恋〜
「みんなはあるじゃン?」
「そうなんだね…」

ダコタちゃんはまだ若いからこんな不安はまだ分からないね。怪しいと思われそうな顔をしてた。

「ねえ可奈チャン…まだあの人を乗り越えなかった!?も~!」

私の片思いのことをダコタちゃんに言ったよ。あの子は全部分かりたかった。なんか面白かった。

「でもさ…難しいのよ!」
「乗り越えたらきっと良い人に会えるから頑張ってよ!」

頑張る…でも本当に乗り越えられるかな。この事件…何年目だったかな。

早く乗り越えないとね。

「頑張るね…」

でも頑張っても乗り越えられない。

こんな嘘をつくればいいけどね。子供の頃から愛されたかったからこれは夢みたいよね。浮気とかどうでもいい。

と思うね。

でも朝は晴夜お兄さんと一緒じゃないよ。寂しくても友達がいるよ。それだけで良い。

ダコタはいつも元気でそばにいて…あそこの近づいてる子も…

「ダコター!可奈ー!」
「ねえねえ!尊(みこと)チャンこっちこっち!」

いるよ。橋本尊。私と一緒の27歳の現役OLだよ。中学生の頃からの友達だったよ。全部私のこと知ってるよ。親が死んだ時も、片思いで胸さわぎになった時も、私のそばにいたんだ。良かったよ。

こんなに近くにいる友達だとしても今夜も…

晴夜お兄さんと。
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