ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
美しき毒、さらに…/その1
麻衣



剣崎さんと会うのも久しぶりだわ

で…、思った通りだった

ふふ、やっぱりって…

私の中の”主”も、そう言ってるって(笑)


...


「今回は大変、お手数煩わせてすいませんでした。剣崎さんには本当に感謝しています。それで、倉橋さんに答えたこと、改めて直にお伝えしたいんです」

「ああ、よく決心してくれた。要は二つとも、承諾ってことだな」

「はい。というか、私としては両方を呑んだ回答として受け取ってもらわないと。いいですよね?」

「わかった」

「それで、具体的に確認させてもらいたいんですが、まず倉橋さんと私の婚約となると、彼は私の保証人ということですよね?しかも無期限で包括責任を負うという…」

「そうだ」

「であれば、私がもし、事故なりなんなりで死んじゃった場合、その時点で彼の責任はなくなりますよね?」

「ああ、そういうことになる」

剣崎さんはテンポよく答えてくれてる

たぶん、想定した範囲なんだろう…


...



「次に、私がこの条件を呑んだ合意には、排除条項が含まれる。すでに私がしでかしたとそちらが判断した件で、仮に相和会が深刻な事態に陥った場合は、そりゃ、別だよと…。そういことになるんですね?」

剣崎さん、来たなって顔してる…

「麻衣、お前の解釈通りだ。あくまで”深刻”の前に”極めて”とかが付くがな…」

「でも、その決定はフリーハンドに近いし、明確な線引きなんてできないと思うんですが…」

「ああ、そういことになるな。不安か?」

「そうですね。でも、きりがないですから、ここはひとつだけ、はっきりさせてもらえばいいです。この場合に至った際、トップの矢島さんが決定するんでしょうが、剣崎さんは、私を極力擁護してくれるスタンスでいてくれる。まあ、今までもそうだったのは承知してますので。要は今後もその立場だよって確約してくれれば、それで了解します。いかがですか?」

ここで、剣崎さんの表情がほんのわずかながら変化した

フン、見逃がさなかったぞ、私は…





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