淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
☆☆☆

そうしてようやく仕事を終えて店を出ると、辺りはすっかり暗くなっている。
「やぁ、こんばんは」

そんな声がして振り向けば、そこには今夜の相手がすでに待っていた。
路肩に止めた赤いスポーツカーが目にはいる。

「おまたせ」
「全然待ってないよ。お疲れ様」

男はスマートに助手席にドアを開けてくれる。
麻里奈は車に体を滑り込ませたあと、運転席側へ回る男の顔をしげしげと見つめた。

自分から声をかけたのだから当然自分好みの男なのだけれど、名前を思い出すことができない。
どうせ一夜限りの関係だからと、相手の名前を覚えることはもう放棄している。
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