淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
ふたりとも近所のコンビニの常連客で、すっかり顔を覚えられている。
ただ残念なのはそこのコンビニには若い男がいないというところだけだった。

鈴子に言わせてみれば『恥ずかしくて買い物に行けなくなるからやめて』と、怒られそうなところだった。
手早く着替えてサッと化粧をして玄関を出る。

さて、なにを食べようかなと考えたところで、隣の部屋から出てくる男性とぶつかりそうになって麻里奈は慌てて足を止めた。
「す、すみません」

と謝ってから、隣に人は入っていなかったはずだと思い出した。
「こちらこそ、すみません」
頭を下げてきたその男はスーツ姿で、急いでエレベーターへと向かっていく。
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