淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
☆☆☆

この仕事を始めてからこんなミスするなんて……。
休憩時間中、麻里奈は大きくため息を吐き出した。

休憩室の長テーブルの上にはコンビニで購入してきたお昼ごはんが置かれているけれど、手をつける気分にはなれなかった。
入社してすぐのころは相手の体のサイズを見誤ることが多々あった。

でも最近ではそんなこともほとんどなくなっていたのに。
商品の特徴だって頭に叩き込んでいたはずなのに、すっかり失念してしまっていたなんて、情けない。

「夢園さん、大丈夫?」
声をかけられて顔を上げるとそこには店長が立っていた。

手には手作り弁当が持たれている。
「だ、大丈夫です。今日はすみません」

とっさに頭を下げると店長は笑みを浮かべて左右に首をフリ、麻里奈の隣に座った。
< 53 / 184 >

この作品をシェア

pagetop