ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~
 


 そのあと、まだちょっとだけ時間があると言うので、桐治とお茶をすることになった。

 二階どころか、三階まで吹き抜けになっている、ホテルのロビーのような広々としたリビングで。

 南国調の葉の大きな観葉植物を見上げていると、その後ろにガラスでできたキャットウォークが見えた。

 ぐるりと壁沿いにあるようだ。

 お洒落なキャットウォークだな、と思いながら、あやめは訊いてみる。

「猫がいるんですか?」

 いるのなら、ぜひ、お会いしたい。

 あやめはあの大きな葉を揺らしながら、ガラスのキャットウォークから飛び降りてくる愛らしい猫を想像して、微笑んだが。

「猫?」
と桐治は不審げだ。
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