希望の光~たとえあなたが消えても愛し続ける~
「あっ……」


いた――
少し離れたところに立っていた京夏さん。
どれだけ人が大勢いても、俺の視界は、一瞬にして彼女を捉えた。
一気に心拍数が上がる。


32歳になった京夏さん。
あの時のまま、何も変わらず美しい。
いや、大人の女性としての品格も加わり、その存在感は圧倒的で、周りの誰よりもひときわ輝いていた。


「ごめんね、わざわざ来てもらって」


「気にしないで。この近くに住んでるの?」


「う、うん。どうしようかな、ここにいると……」


「あっ、ごめん。そうだよな。駅から少し離れようか」


「うん、そうしたい」


久しぶり過ぎて、よそよそしい空気感が漂う。
俺達は、雑踏の中、しばらく歩いた。


隣にいるのは俺の「好きな人」なんだよな?
そう思うと、この「奇跡の再会」にますます胸が高鳴った。


小さなカフェに入ると、1番奥のテーブルに案内された。注文を済ませ、俺はすぐに話を切り出した。
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