俺に夢中になれよ~純情秘書は溺甘副社長の独占欲を拒めない
「分かりました。では・・・そちらの方からは何かありますか?」
急に担当の人に、英語で話し掛けられたから、戸惑っていると、柊弥さんが通訳してくれた。

「わ、私・・・でしょうか?」
ゆっくり英語で話すと、担当の人も、ゆっくりと話しをしてくれた。

「えぇ、あなたは社員として、どのようなご意見をお持ちですか?」
「私は・・・」
担当の人は、私から視線を逸らさず、答えを待つ。
考えてる余裕はない。
柊弥さん・・・大切な人がもし・・・

「私には、とても大切な人がいます。その人は、とても忙しい人です。大切な人に元気で傍にいて欲しい。それと同時に、大切な人に悲しい思いをさせたくありません。」
拙い英語だけど、相手の人に伝わったかな・・・

「そんな人が、いない人はどうしますか?」
「今いなくても、将来見つかるかもしれません。それが明日かも知れないし、何十年後かもしれない。自分を大切にしないと、それが叶いません」

担当の人は、黙って、私をじっと見ている。
大切な人と、少しでも一緒に、笑顔で過ごせる時間を・・・
「それが叶う、御社の機器を、日本の人達に早く届けたいです」

表情を少しも変えず、私が話終わってからすぐ、
「分かりました。晴海様。結果は後日、連絡します。後は別の担当がご案内しますので、失礼します」
担当の人は書類を纏め、パソコンを閉じると、立ち上がり部屋を出て行った。

「宜しくお願いします」
2人は立ち上がり、挨拶をして、片付けた後、部屋を後にした。
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