ごめん、キミが好き《短編・完結》
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『ユイ、彼がタクマ君。今日から一緒に暮らすのよ。仲良くしてあげてね?』
私のママに連れられて、7才のタクマが家に来たのは私が11才の頃だった。
色素の薄い茶色の大きな瞳に、不安をいっぱい浮かべて……
タクマは私達家族の一員になった。
誰かに自慢したくなるほどのあったかい家庭に育った私は、タクマにとにかく優しく接した。
タクマの笑顔を見れば誰だって優しくしたくなる。
あれから10年。
可愛い私の弟は…
残念ながら、可愛いまま成長してしまった。
少しくらい生意気にでもなっててくれれば、話は変わっていたかもしれない。
なのに…
タクマは見事に、毎日私をドキドキさせてしまう男になってしまった。