極上御曹司の純愛〜幼なじみに再会したら囲い込まれました〜
私の何気ない言葉で、長い年月をかけてこの場所までたどり着いた朝日くん。ずっとブレずに一途に夢を貫き私を待っていてくれた。
その思いが痛いほど伝わり薄っすらと涙が浮かんできた。

「どうして、そこまでして」
「……幼いながらに美詞が運命の人だと思ったから、ここまでこれたのかもしれないな」

——運命。

その一言を聞いて、声にならず涙があふれ出た。

私は彼の隣に立つには相応しくないと思い込んで逃げた。
ならば私は一体朝日くんの何を見ていたのだろう……。

いつのまにか卑屈になって内面を見ずに容姿や肩書、家柄だけで彼を判断していた。
こんなに純粋に私を想ってくれていたのに。

「自分勝手にここまで来たけど、美詞の気持ちも考えずに突っ走って無理やり連れまわして、ごめんな」
「……」
「今日が終わったらもう迷惑はかけないって約束する」
「……迷惑なんかじゃない」
「え?」
「私じゃなくて朝日くんに迷惑かけるんじゃないかって、そんなことばかり考えて臆病になってた。結局私も自分のことしか考えてなかったんだって今さら気づいたの」

私は体を横に向け、彼の頬を両手で包み込んだ。
< 63 / 64 >

この作品をシェア

pagetop