ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
せっかくヒントを見つけたと思ったのに、落胆してしまう。

あの鏡はやっぱりヒントにはなっていなかったんだろうか。

だとすれば、ヒントは引き出しや棚の中にあるということになる。

ゾンビが出現する可能性が高くなるけれど、やってみるしかないのか……。

考えてこんでいると、不意に文秋が「穴がある!」と、声を上げた。

視線を天井へ戻して見ると、文秋が四角い切れ目の横に小さな穴を発見していた。

その穴は言われなければ気が付かないほどに小さい。




「これ、きっと鍵穴だ。鍵を探せば外に出られるんだ!」




興奮した文秋の声。

でも、その穴はやけに小さい。

普通の鍵ならすぐに見つけることができるだろうけれど、あんなに小さい鍵をどうやって見つければいいんだろう。

梨乃は部屋の中を見回す。

どうにか、あまり物に触れることなく鍵を見つけ出したいけれど、そんなことは言っていられないかもしれない。

あの小ささの鍵であれば、どこにでも隠すことができるし、なおかつ探すのは大変になる。

梨乃は下唇を噛み締めた。
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