ガラスのピアノは涙にきらめく ~御曹司を誘拐したら冷たく溺愛されました~
またリムジンに戻り、移動してアトラクションに乗り、戻る。
漣はずっとタブレットを見て、桜空を見ることはない。
桜空はだんだん虚しくなってきた。
「これ、なんですか?」
たまらなくなって、たずねた。
「なにがだ?」
タブレットから目を離さず、漣は言う。
「ここに、なにしに来たんですか?」
「お前が遊ぶためだ」
言葉が通じていない気がして、ため息をついた。
「楽しくないのか?」
「……楽しいです」
うつむいたまま、彼女は答えた。
「嘘をつくな」
漣がいらついたように言う。
彼がなにを考えているのかわからなくて、正解を探して言葉をなくす。
「言いたいことがあるなら言え」
きつく言われて、彼女は決心したように顔を上げた。
「一緒に遊ばないと、楽しくないと思います」
漣は眉根を寄せて彼女を見た。
桜空は圧に耐えられなくて目を逸らした。
「失礼します」
和志がリムジンの助手席から後部座席への小窓を開けた。
「漣様は趣味がカーレースでチームを作るほどなのに、日本の公道では運転しないんですよ。どうしてかおわかりになります?」
「なにを言い出すんだ!」
漣が慌てたように彼を止める。が、和志は続ける。
「左側通行が怖いんですよ、この人」
「お前なあ!」
「国際A級ライセンスをお持ちでレースでの優勝経験もあるんですけどねえ」
怒る漣を見て、くすくす笑いながら和志は窓を閉じた。
ふてくされて外を見る漣を見て、桜空はふふっと笑った。
「笑うな」
「ずっと海外で運転してるってことですよね。かっこいいです」
漣はずっとタブレットを見て、桜空を見ることはない。
桜空はだんだん虚しくなってきた。
「これ、なんですか?」
たまらなくなって、たずねた。
「なにがだ?」
タブレットから目を離さず、漣は言う。
「ここに、なにしに来たんですか?」
「お前が遊ぶためだ」
言葉が通じていない気がして、ため息をついた。
「楽しくないのか?」
「……楽しいです」
うつむいたまま、彼女は答えた。
「嘘をつくな」
漣がいらついたように言う。
彼がなにを考えているのかわからなくて、正解を探して言葉をなくす。
「言いたいことがあるなら言え」
きつく言われて、彼女は決心したように顔を上げた。
「一緒に遊ばないと、楽しくないと思います」
漣は眉根を寄せて彼女を見た。
桜空は圧に耐えられなくて目を逸らした。
「失礼します」
和志がリムジンの助手席から後部座席への小窓を開けた。
「漣様は趣味がカーレースでチームを作るほどなのに、日本の公道では運転しないんですよ。どうしてかおわかりになります?」
「なにを言い出すんだ!」
漣が慌てたように彼を止める。が、和志は続ける。
「左側通行が怖いんですよ、この人」
「お前なあ!」
「国際A級ライセンスをお持ちでレースでの優勝経験もあるんですけどねえ」
怒る漣を見て、くすくす笑いながら和志は窓を閉じた。
ふてくされて外を見る漣を見て、桜空はふふっと笑った。
「笑うな」
「ずっと海外で運転してるってことですよね。かっこいいです」