腐った苺

必ず数学の補習にいるんだよね



数学頑張ってるわりに
数学できるわけじゃないのかな?



「はい、補習のプリント回してー
先生ちょっと教務室に用があるから
戻ってきたら質問受け付けまーす!」



部活がなくなった放課後が補習

あー、ヤダヤダ受験生



子供に自由はないのか?



今日は帰ったら
推しのアニメ見よう♡

私の好きな場面を何度も見てる

病気のように



「桜井、わかんないの?」



え?推しの声?



じゃなーい!隣の中川だ

あ、中川様だ



「や、え、うん…」



まだプリントすら見てなかった

放課後は気が緩む

隣の中川様の存在すら消えてた



「どこわかんない?」



「え、じゃあ、ここ…」



「問題Bの1は…………………」



中川、数学できるんじゃん

人に教えられるくらい

そ~言えば中川の進路希望
盗み見したけど理数科だった

まぁ希望だからね

実際受けれるかは…



「で、ここが………………」



うん、うん…

なんかわかる

先生より教えるの上手くない?


え、なんだろう

すらすらわかる


私、頭良くなった?

突然変異?



「こんな感じ…わかった?」



「うん!すごいわかった」



「ホント?
オレ、数学の先生になりたいんだよね」



「うんうん
中川ならきっといい先生になれるよ!」



って、近い

恥ずかしい



後ろに何人かいるって

一瞬中川とふたりの世界にいた



後ろ向くのが怖いわ

影口女子に睨まれてそう



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