腐った苺

「じゃ、不審者出没したら
桜井ヨロシク」



「え、ヨロシク…って…」



結局、中川と一緒に帰ることになった



「中川ってさ…」



「なに?」



山ピーのこと好きだよね?



「や…山…
数…学、得意じゃないの?」



聞けない



「うん、得意だけど…」



「じゃあ何で補習?」



「桜井、危ない!
そっち車来るからこっち歩きなよ」



「あ、うん…ありがとね」



中川が車道側を歩いてくれた



「…」



沈黙

気まずい



山ピーのこと…



「中川、また数学教えてよ!」



「いいよ」



「え!いいの?」



「毎日、牛乳もらってるから
そのお礼」



山ピーのこと…



「好きなの?…や…牛乳」



「どちらかというと、苦手かも…」



「え!じゃあなんで?」



「身長伸ばすため」



「中川高いもんね
別にもぉ伸ばさなくても…」



「もっと高くなりたい」



「ん?何で?」



中川を見上げたら
目が合った



ヤダ、ドキドキするじゃん

推しと帰ってるみたい♡



「桜井、危ない!
そっち行き過ぎて下水に落ちないように…」



中川が私を掴んだ



キュン♡



これじゃ私が守られてる



「ちなみに何センチ?」



「178…かな…」



「おーーー!」



「え?どーした?」



推しと同じで興奮する

私、鼻息荒くない?



「もぉそれ以上伸ばさなくていいよ!
充分だよ!」



推しとの身長差コレくらいか…



体験させてくれてありがとう
中川様



中川と一瞬見つめ合った



「桜井、今拝んだ?」



「え、や…えっと…」



この後私は
興奮と緊張で中山に推しの話をしてしまった



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