知人の紹介で
 再開することになった勉強会は、公民館の一室を借りて行うこととなった。隔週の土曜日に勉強したい題材をそれぞれ持ち寄り、一緒に調べながら勉強している。大学時代みたいにそれぞれの専攻分野に限定するわけではなく、そのときそのときに二人が興味を持ったことを勉強するようになった。

 そして、残りの週の土曜日には二人で出かけるのが定番になった。たいていは博物館や科学館へ出かけ、時折それぞれの趣味に関する買い物に一緒に出かける。

 こんなにたくさんの時間を友人と過ごすのは初めての経験で、衣月はもうずっと楽しくてしかたがない。きっとこれが青春というものなのだろう。

 そんな楽しい時間はどれだけ経っても変わらない。一年が過ぎて志信が大学院を卒業しても変わらず、さらにもう一年が過ぎても変わらなかった。


 そして、二人とも二十五歳と二十代の折り返しを迎えた頃、意外な方向性で変化が訪れた。
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