知人の紹介で
 そうして落ち着かない日々を一日、また一日と過ごし、ついに運命の日がやってきた。

 今日は本命大学の合格発表の日だ。合否結果はネットで確認可能ということで、結果は湊斗の部屋で純花と湊斗の二人で確認することになった。

「はあ、緊張する」
「こればかりは私も緊張する。大丈夫。信じよう?」
「うん。じゃあ、いくよ?」
「うん」

 必要事項を入力し、結果表示のボタンを湊斗が押す。純花は怖くて薄目になりながらも、結果画面からは目をそらさなかった。そうして二人の目に飛び込んできたものは、堂々の『合格』の文字だった。

「「やったー!」」

 嬉しくて嬉しくて、二人とも無意識に抱き合って飛び跳ねた。

「純花さん! やった! やったよ! 合格だ!」
「うん! 合格だね! おめでとう、湊斗くん! 本当によく頑張ったね。おめでとう」
「純花さんのおかげだよ。ずっと純花さんがそばで教えてくれたから。だから合格できたんだよ。本当にありがとう」
「ううん。湊斗くんが本当によく頑張ったからだよ。湊斗くんが合格してくれて本当に嬉しい。よかったね」
「うん。本当によかった。ありがとう。ありがとう、純花さん」

 二人はしばらくの間強く抱きしめ合っていた。
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