授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
「それはよかった」
「うん……この時間が幸せだよ」
私がグラスに余っているワインを飲んでいると「またいびられてるの?」と絃寧に問われた。
「いびられてるというか……なんというか」
「まぁ、生粋のお嬢様だったんだし大変よね」
そう言う絃寧は、仕草は品がありお嬢様っぽいのだが一般家庭の出身で学校には特待生として外部入学してきた子で私が唯一没落した今でも仲良くしてくれている。