授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



「大変だけど、とても楽しいよ。それにせっかく絃寧が紹介してくれたからね」

「そんな気にしなくていいんだよ、そうだ今日はね報告が――」


 絃寧の言葉を遮るように個室のドアのノック音が聞こえた。

 絃寧が返事をするとドアが開き、ほっそりとしたコック服を着た男性がそこにいた。


「史菜、この人はレストランの副料理長で藤花(とうか)あゆむさんっていうんだけどね……結婚することになったの」

「結婚?」

「えぇ。メイン料理のお肉もこの人が担当してるんだよ」

「えっ、そうなの?」


 私は男性を見て感想を言えばお礼を言われ、自己紹介されて一言二言話した後部屋からすぐに退室してしまった。

 退室してすぐに、サービスでメニューではないガトーショコラを秘密だと言って持ってきてくれた。

 ガトーショコラはとても甘くて濃厚でカカオの香りに癒されながら、私は絃寧の結婚報告に幸せな気持ちでふわふわしていた。





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