授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



「ねぇ、史菜。史菜は、結婚とかしないの?」

「え? 私はできないよ。こんな訳あり物件じゃ誰も相手しないでしょ」

「なんで? 史菜は可愛いし、お嬢様だったのに現実を受け止めてちゃんと仕事してるじゃん。過去はどうであれ、今の史菜は訳あり物件なんかじゃないよ。自分を下げるのはよくないよ」

「……うん、そうだね」


 そういえば、今年は絃寧とはクリスマス過ごせないのか……なんか寂しいな。

 私はいつもながら、一緒に過ごす人はいない。絃寧以外には友達いないんだよな。クリぼっちだな。

 それから、なんでもない話を二人でして解散した。

 そのまま歩いて寮に戻ると、お風呂に直行する。
 入浴を済ませてからベッドに寝転がるとそのまま眠ってしまった。









 
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