授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
第6話
幸せな朝
朝日が隙間から入り、眩しくて目が覚めた。
目を開けてふと横を見ると隣には目を閉じて寝ていて寝息を立てている侑埜さんがいる。
「……わたし、ほんとに」
彼の姿に昨夜のことを思い出し、本当だったのだと実感する……それに、侑埜さんが私のこと好きだったなんて。
そんなことを考えていると顔に熱が集まって来るのがわかる。
絶対今、真っ赤な顔をしている。
この顔を見せるわけにはいかないと思って目を瞑り、何度か深呼吸をした。
「何をしてるの? 史菜ちゃん」
「あっ、いや……あ、侑埜さん! お、起きていたんですか?」
「うん。そうだね」
「す、すみません。変なことしていて……」
恥ずかしい。というか、いつから見て……!?