両片想い政略結婚~執着愛を秘めた御曹司は初恋令嬢を手放さない~
カウンターに頬杖を付きこちらを見ていた悠希が言うと、翔真さんは「いや」と穏やかに首を横に振る。そして私を見下ろした。
「彩菜。はずしてくれる?」
お願いされぶわっと頬が熱くなる。私が翔真さんのネクタイをはずしていいんですか……!
「は、はいっ」
動揺を隠しながらうなずき、翔真さんに向き合う。彼は長身だから、私の視線の高さがちょうどネクタイの結び目くらいだ。
たくましい胸板や綺麗な首筋を至近距離で見て心拍数があがった。
深呼吸をしながら手を伸ばしネクタイを緩めようとする。だけど緊張のせいでうまく結び目が解けなかった。
「あれ?」
混乱しながら首をかしげると、頭上で翔真さんがくすくすと笑う。
「解けそう?」
早くしなきゃと思うのに、焦れば焦るほど結び目は硬くなる。
「すみません。慣れてないので……っ」
半泣きで謝る私に、翔真さんが静かに笑った。
「じゃあ、今度教えるよ。ネクタイの結び方も、解き方も」
耳元でそうささやかれ、心臓が大きく跳ねた。至近距離で聞く翔真さんの声のあまりの色っぽさに動揺してしまう。
思わず後ずさりしたとき、スリッパがすべり体勢が崩れた。倒れそうになった私の腰を、翔真さんが抱き寄せる。
「彩菜。はずしてくれる?」
お願いされぶわっと頬が熱くなる。私が翔真さんのネクタイをはずしていいんですか……!
「は、はいっ」
動揺を隠しながらうなずき、翔真さんに向き合う。彼は長身だから、私の視線の高さがちょうどネクタイの結び目くらいだ。
たくましい胸板や綺麗な首筋を至近距離で見て心拍数があがった。
深呼吸をしながら手を伸ばしネクタイを緩めようとする。だけど緊張のせいでうまく結び目が解けなかった。
「あれ?」
混乱しながら首をかしげると、頭上で翔真さんがくすくすと笑う。
「解けそう?」
早くしなきゃと思うのに、焦れば焦るほど結び目は硬くなる。
「すみません。慣れてないので……っ」
半泣きで謝る私に、翔真さんが静かに笑った。
「じゃあ、今度教えるよ。ネクタイの結び方も、解き方も」
耳元でそうささやかれ、心臓が大きく跳ねた。至近距離で聞く翔真さんの声のあまりの色っぽさに動揺してしまう。
思わず後ずさりしたとき、スリッパがすべり体勢が崩れた。倒れそうになった私の腰を、翔真さんが抱き寄せる。